ネット時代のテレビ活用法を考えてみた。
ネットが普及するにしたがって、テレビ不要論がいろんなところで叫ばれるようになった。
これまで数十年間、情報を得るためや娯楽のための一番のメディアだったテレビの重要性が低下したのは間違いない。
だけど、個人的には、テレビが不要だとは思わない。ただ、利用法をを変えればいいだけなのだ。
まず、なぜテレビの重要性が薄れたのか、簡単に整理してみる。
その1.テレビの速報性が薄れている?
確かに、テレビで地震速報が流れるより前にtwitterでは「地震キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」というつぶやきがTLに流れる。ニュースだって、テレビのニュースで報道されるより前にtwitterで流れてくるし、yahooニュースなどを見ればいつでも最新のニュースをチェックすることができる。
その2.昔と比べてテレビが面白くなくなった?
感覚的には同じように感じることもあるけど、果たして本当にテレビが面白くなくなったのか?
個人的にはそうはおもわない。
確かに番組の制作費が削られて、お金をかけられなくなって、大規模な企画の番組ができなくなってるのは事実だけど、大泉洋の「水曜どうでしょう」などのように、お金がなくても面白い番組は作れる。
いや、むしろ、テレビよりもネットメディアのほうが少ない予算でコンテンツを作っているはずである。
もしかしたら、「テレビが面白くなくなった」のではなく「テレビより面白いものが増えた」というのが、相対的にテレビが面白くない原因ではないか?と思う。
ゲームだってDSやPSPでどこでもできるし、携帯でだってゲームができる。ネットではニコニコ動画やyoutubeなどの動画も見れるし、2chやtwitter,SNSで人とコミュニケーションをとることができる。ネットで起こった面白い事件はtogetterやニュー速まとめサイトで見れる。
昔より面白い娯楽・メディアが増えた、単純にそれだけなのかもしれない。ただ、テレビより面白くて手軽なメディアが増えているのは間違いない。
その3.テレビは時間軸が決まっているメディアだ
当たり前のことだけど、テレビは番組の放送時間が決まっている。ワイドショーはお昼、夕方は子供向けアニメやバラエティ番組、夜9時からはドラマと放送時間が決まっており、その番組が見たければ、決まった時間にテレビの前にいなければない(もちろん録画すればその限りではないが)
先ほど書いたように面白いメディアがあふれる現代では、テレビの放送時間にあわせて生活のリズムを組み立てるのは難しい。
その4.テレビは時間当たりの情報量が薄い
ホリエモンの書籍「君がオヤジになる前に」などでも語られているが、テレビは時間当たりの情報量が圧倒的に少ない。これは、おじいさんでもお父さんでも子供でも、その情報を知らない人でもわかるようにすべての人に伝えなければいけないため、どうしても詰め込める情報が少なくなってしまう。これは全年齢、全国民を対象に配信されるメディアの特性上、仕方がないことでもある。
だいたい、上記の理由で、テレビの価値が薄れてきているといわれているのではないか?
だけど、ネットとテレビでは決定的に違う部分がある。
それは、
ネットは能動的なメディア、一方テレビは受動的なメディア
ということだ。
自分の興味のあることを能動的に探す、という使い方ではネットのほうが圧倒的に便利だ。だけど、興味のないことはほとんど目には触れない。いや、見えていてもそこに注意がいかないため、見えているだけで頭には情報として入ってこない。
ネットメディアでは、ユーザーが興味のある情報、自分に必要な情報を取捨選択して選ぶことができるのは最大のメリットだが、同時に「興味のないことはまったくといっていいほど情報が得られない」という最大のデメリットも抱えている。
その点、テレビなら、チャンネルをつけておくだけで、興味のあるなしに関係なしに、勝手に流れてくる。
ネットだけでの情報にとらわれてしまうと、「井の中の蛙」になってしまう可能性が非常に高い。関心のある情報はバンバン流れてくるが、それ以外の情報には触れることが難しい。そもそもネットとテレビでは情報の流れ方が違うのです。
では、このネット時代に、テレビをどう活用するべきなのか?
その答えは簡単だ。
何をするにも、可能な限りテレビをつけっぱなしにしておけばいい。ようするに「ながら見」として使えばいい。。
「その4」であげたとおり、時間当たりのテレビでの情報量はネットと比べて圧倒的に薄い。だから、「テレビを見る時間」というのは、無駄になってしまう。だが、情報量が薄いということは、逆に言えば「ながら見」でも十分に情報を得ることができるということだ。
それに、ネットと違って興味のない情報も得ることができる。
さすがに仕事をしながらテレビを見ることはできないけど、ご飯を食べながらテレビを「ながら見」する、twitterをしながらテレビを「ながら見」する。友達と電話しながらテレビを「ながら見」する。それだけで、十分情報を得られることができる。
テレビは音も出るメディアだ。目はパソコンを向いていても、耳でテレビの情報を得ることができる。ながら見しながら、「もっと知りたい」とおもえる情報があれば、手を止め、目をパソコンからあげ、テレビを見ればいい。そして、テレビが必要なくなったら、またテレビはつけっぱなしのまま、またパソコンに戻ればいい。
「テレビを見る」という行為に時間を費やすから時間が無駄だと感じるのであって、あくまで「情報を受け取るためのアンテナ」として、そこに電源を入れておけばいい。見るかどうかはあなた自身で取捨選抜すればいい。情報量の薄いメディアだからこそ、こういう使い方ができる。
テレビが完全に不要だとは思わない。
こんなに手軽に、何かをしながら同時に情報を手軽に得られるメディアはほかにはないと思うのです。
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